消防団への勧誘を断る方法 ~消防団への勧誘は断れます~

防災
Pocket

皆さん、消防団へ勧誘されたことはありますか?

都市部においては、勧誘はあまりないかもしれませんが、田舎などは年齢到達を理由に消防団幹部からの勧誘が始まります。

絶対に忘れてはいけない言葉があります。『入団は簡単、退団は困難』であることです。

まずは事前に加入要件を把握し、消防団勧誘の断り方をイメージしておくことで入団を回避できる可能性がグッと上がります。何事でも事前準備は非常に重要であり、事前準備の成果が結果に繋がりますよね。

スポンサーリンク

消防団への加入要件

まずは、加入要件ですが、市町村の条例等により規定されており、下記の条件を満たす方は消防団への入団が可能とされています。

市内に居住し、または勤務する者
・年齢18歳以上の者
・志操堅固(しそうけんご)であり、身体強健な者     ほか

つまり、市内に居住しており、健康的な18歳以上の男女であれば誰でも加入することができ、誰でも勧誘対象になると言うことです。『年齢要件の上限』を定めていない市町村が多く、勤続30年を超える消防団員も存在しており、年功者が退団しないため退団できない団員も数多く存在します。

欠格事由(加入できない要件)

市町村は欠格事由(加入できない要件)も定めており、下記の場合は入団することができません。

・成年被後見人又は被保佐人
・禁固以上の刑に処せられ、執行を終えるまでの者
長期間にわたり居住地を離れて生活する者

精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く状況にある者(判断能力がない方)や、禁固・懲役の刑に処された者は、消防団に加入することはできません。

ここでポイントですが、『長期間にわたり居住地を離れて生活する者』も加入できない要件に挙げられるところです。長期間とは、6か月以上が目安になるため、単身赴任で1年間離れて暮らす場合ばどは、消防団に入団する必要はありませんし、入団することができません。

消防団への入団

勧誘の時期

3月31日付けで退団する年功者の補充のため、4月1日付けの入団が多くなります。新入団員の入団届を3月中旬までに市町村へ提出し、4月1日付けの辞令を交付することになります。つまり、消防団の勧誘が最も活発化する時期は、2月初旬から3月中旬までとなります。

入団方法

入団届出書・報酬受領権限委任状・現況届・新入団員サイズ報告書を市町村に提出し、受理されることで入団となります。(必要書類は市町村で異なります。)

消防団に適した人物か、志操堅固で身体強健な人物か、などの判定は行われず、市内に住所か勤務先があるか、年齢基準を満たしているかの2点が判断基準となります。入団手続きが完了した際は、所属する分団長から辞令が交付されることになります。

報酬受領権限委任状とは

本来、報酬や活動手当は団員本人の口座へ支給されるべきものですが、入団時に消防団長への委任状を提出しなければなりません。この委任状を提出しているため、団員個人に報酬や活動手当が振り込まれないのです。

勧誘活動が活発化する時期や、入団要件を把握するだけでも一歩前進じゃ!何も知らなかったら、『勧誘された勢いで入団してしまった…』などのパターンもあるからのう。

勧誘の断り方

消防団への加入要件や入団方法、活動内容を把握しておき、いつ勧誘があっても対応できるようイメージしておきましょう。

消防団勧誘の断り方 ≪他の分団からの勧誘≫

実家所在地の管轄分団に勧誘されており、入団を検討中であると伝えてください。1人の消防団員が、2つの分団に所属することはできませんので、既に他の分団に勧誘されていることを伝えましょう。

実家には両親が住んでおり、地域にお世話になっているから。
以前から勧誘されており、入団するなら〇〇分団へと考えている。

上記のような理由を準備しておくと、勧誘に来た分団幹部も強制的には入団させないでしょう。

この断り方は効果的なんじゃよ。この方法で入団を回避した若い衆は沢山おるんじゃよ。

分団長同士で連絡を取り合っている場合もあるため、不用意に『〇〇分団長に誘われている』など、特定の内容を伝えるのは止めておきましょう。仮に勧誘されていないことがバレたとしても、『両親から言われているので。』と方向転換もできます。

消防団勧誘の断り方 ≪体調面・体力面≫

病弱であり、健康的にも不安があると伝え、入団を拒否しましょう。インドア派のスポーツをしない人向けの方法ですね。消防団への加入要件として、身体強健の者とあります。心身とも健康的であることは加入要件として規定されていることが多く、健康面での不安があれば入団を断ることができます。『健康的に不安』といった抽象的な理由ではなく、『〇〇歳の頃から〇〇を患っている』など具体的な話をしましょう。

病気を患っていても入団している団員もいる!とか言ってこないかしら??

それじゃのう。しっかり次のような理由を伝えてみるのじゃ。

・今は体調をコントロールできる状況にない。
・入団しても消防団活動に参加することができない。
・操法大会や訓練への参加ができない。

消防団勧誘の断り方 ≪引っ越し≫

他市町村へ引っ越し予定であり、転出先の分団への入団を検討したいと伝えましょう。(市内での転居でも問題なく使用できる断り方です。)

消防団(〇〇市消防団)内部では、定期的な本部会議・分団長会議が行われているため、何らかの情報共有が図られます。しかし、別の市町村の消防団とは交流はほとんどありません。消防団への勧誘を回避する方法として、引っ越しを検討する方は多いと思いますし、私自身も引っ越しました。私の場合は、管轄分団の行事や雰囲気、消防団員の人間性から『この分団での活動は困難である。』と判断しました。

消防団が理由で引っ越しなんて、それほど嫌な活動なのね。

相性があるからのう!リスクは回避しないとな!

引っ越すなら、若年層(20歳~25歳)が多く所在する地域
市町村のホームページなどには、『住民票人口(地域別)』などを載せているところもあります。高齢者割合が多い地域は、引っ越し先でも消防団へ勧誘される恐れがあります。

消防団勧誘の断り方 ≪勤務先都合≫

勤務先より消防団活動への理解が得られないと伝えましょう。消防団活動へ協力的な会社は存在しますし、会社の方針は重要となりますが、消防団への入団を強制する会社は存在しないと思います。もし、会社からも強制されるようであれば、その会社は退職しましょう。仕事面以外を強要し、人事を評価するような会社であれば、将来性はありません。
建設会社などは、消防団員を複数名排出することで、消防団協力事業所として行政の強制入札に優先的に参加できると聞いたことがあります。田舎の建設会社などは、消防団入団を積極的に推進するかもしれませんね。

会社の上司や先輩から勧誘されたら断りにくいわね。

規模の小さな法人へ就職すると、上司・先輩からの勧誘の可能性はあるからの・・・。

消防団勧誘の断り方 ≪勧誘の隙を与えない≫

消防団との接触を回避するため、勧誘が活発化する時期は、帰宅時間を遅くしましょう。消防団へ勧誘するタイミング・手段としては、『自宅への訪問・地域行事・電話・郵送物での通知』が想定されます。人間の心理として、訪問勧誘の対応が一番苦慮します。目の前に数名の分団幹部がおり、高圧的に勧誘された場合、適切な判断ができない場合があると思います。『この勧誘から早く解放されたい。』との気持ちから、入団を決めてしまう方もいらっしゃいます。
『自宅への訪問』を回避するため、帰宅時間を遅くしましょう。消防団行事(夜警や訓練)の日程を把握し、該当する日は家を留守にしておきましょう。例えば、消防団は広報活動で地域を巡回するため、巡回のタイミングで自宅を訪問してきます。訪問販売を無視するのと同様に、できるだけ消防団との接触を回避しましょう。

まとめ

消防団への入団を義務ではありません。『〇〇歳になったら入団しなければならない』等の理由は存在しませんし、高圧的な勧誘に怯む必要もありません。
消防団活動は性格的に向き不向きがあります。
初めにお伝えしましたように、『入団は簡単、退団は困難』 これが消防団です。事前に消防団活動を把握し、断り方をイメージすることで入団を回避できる可能性は高くなります。消防団へ入団したくない方は、少しだけ消防団活動を把握し、勧誘に備えましょう。

コメント

  1. […] […]

タイトルとURLをコピーしました