消防団を退団する方法 ~消防団を辞めることができます~

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消防団を退団することは簡単なことではありません。消防団の幹部や先輩団員から様々な手段で引き留めに合うことでしょう。

しかし、消防団を退団する方法はいたって単純であり、『退団願届書を消防団長あてに提出する。』のみで手続き上は完了します。

周囲とのトラブルは回避したい、地域で孤立したくない等の理由により退団に踏み切れていない方はいらっしゃいませんか?

消防団活動を楽しんでいる消防団員も一定数おりますが、『空気に馴染めず孤立している。』『辞めたいけど、辞めれない。』といった消防団員も多数存在しております。

今回は、消防団を退団する方法を5つ紹介しますので、『消防団活動が自身の生活を圧迫している方』『消防団を辞めたくても辞められない方』はぜひご覧ください。

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消防団の退団方法 ≪所属分団長に退団願届書を提出≫

所属する分団の幹部(分団長)に退団の意思を示し、退団願届書を提出しましょう。周囲との関係に禍根が残らない一番スマートな方法であり、理解のある幹部(分団長)であれば受け入れてくれる可能性もあります。また、所属する分団にも定員数があるため、他に入団希望者がいる場合は、問題なく退団することができます。

トラブルなく退団できるため、精神的にもストレスがかからない。
分団の団員数が確保できていない場合は断られる可能性が高い。

退団の意思を示した際に、『入団後、5年間は退団できない』等の説明を受けたケースもありますが、そのような決まりは存在しません。消防団の服務については、市町村の条例等により定めてあります。分団独自でルールを設けていても、何の強制力もありません

学生時代の部活のようなものかしら?退部届を監督に出すときは、チームメイトや監督の目をとっても気にしたわ。

似たようなもんじゃ。消防団員は大人じゃからの~!

身の振り方は自身で考えないとのう~

消防団の退団方法 ≪幽霊団員になる≫

次の手段としては、幽霊団員になることです。

消防団活動に積極的に参加している消防団員もおれば、そうでない消防団員もおります。むしろ、消極的な消防団員の方が多く存在しております。訓練や夜警等の消防団活動に定期的に参加していると、退団への道のりは険しくなります。覚悟を持って幽霊団員になることで、分団幹部より退団の指示を受ける可能性もあります。前述しましたが、分団にも定員数が設けてあり、幽霊団員の存在が他の消防団員に負担をかけていると判断され、新入団員補充のため強制的に退団となる可能性も期待できます。

勤務成績不良団員として、分限処分を受ける可能性があります。
職務を怠った者として、懲戒処分を受ける可能性があります。

上記は市町村の条例等で定めてあることが多く、『消防団を免職』となります。勤務先で懲戒処分・分限処分を受けると、減給等のリスクが伴います。しかし、消防団の場合は、懲戒処分・分限処分を受けることは『消防団を免職』となり、メリットとなります。処分を受けたからといって『公共サービスを受けられなくなる』等のデメリットもありません。

幽霊団員・懲戒処分・分限処分…聞こえは悪いわね。すごく悪いことをしている感じがするわ。

そんなことないぞ。もちろん、幽霊団員を推奨する訳ではないんじゃが、分団長に退団願届書を提出しても退団できない場合には有効的な方法じゃのう!

消防団の退団方法 ≪市町村担当者に心身の故障を訴える≫

心身の故障があったら、互助会・福祉共済の請求等を行い、市町村の担当者にアピールしましょう。

市町村は、消防団の任用において条例等で定めており、逆に欠格事項・分限・懲戒についても条例等で定めております。分限理由で、『心身の故障のため、消防団職務の遂行に支障がある場合』と定めているため、消防団活動を強いることはできません。互助会や福祉共済の請求を行うことで、心身の故障(例えば、『うつ病』など)を市町村の担当者に伝えることができます。市町村の担当者は、『この心身の状態で、消防活動に支障はないのか?問題ないのか?』と疑問を持つはずです。市町村の担当者から所属する分団幹部に連絡がいき、退団に至ったケースもあります。

市町村の担当者は、消防団の幹部とは違い、法律を遵守しなければなりません。そうしないと、担当者自身が処分されてしまうからです。消防団の担当者に自身の置かれている立場を訴える方法は、効果的かもしれませんね。

市町村の担当者がそこまで親切に考えてくれるのか疑問だわ。事務的な処理しかしてくれないイメージがあるわ。

市町村の担当者は団員目線で考えてくれるぞ。わしの知ってる担当者は、分団長にまで進言してくれたのう!

 

消防団の退団方法 ≪市町村担当者に退団願届書を郵送≫

市町村で異なると思いますが、『退団願届書』は様式として準備されています。退団までの基本的な流れは、『退団方法(STEP1)』のとおりであり、分団長に退団の意思を示し、『退団願届書』を記入・捺印、消防団長へ提出するのが一般的ですが、分団長の理解が得られない場合は、思い切って『退団願届書』を市町村へ送付しましょう。

『退団願届書』の様式は市町村の条例等で定めていないことが多く、様式は任意でも問題ありません。

①消防団名、所属支団名、所属分団名(〇〇消防団 〇〇支団 〇〇分団)
②氏名、生年月日
③現住所
④現在の階級
⑤任命年月日、退職年月日(平成〇年〇月〇日 ~ 令和〇年〇月〇日)
⑥退団理由

上記の項目は記入しておきましょう。退団理由は何でも良いですが、『6か月以上の長期にわたり、居住地を離れて生活することになるため』は条例等で定める欠格事由に該当しますので、退団理由としては一番適切だと思います。

市町村に直接提出するため、書類をもみ消されることはなく、最短時間で退団できる合理的な方法となります。
リスクとしては、市町村の担当者より分団長へ連絡がいき、消防団幹部から説得・説教される恐れはあります。

会社でも退職願は自由意志で提出できるわね。消防団だけ強制力が働くのは可笑しな話よね。

そのとおりじゃ。真面目な人ほど、退団できずにストレスをためていくんじゃ。消防団はイキってる団員や声の大きい団員は居心地よいじゃろうな!消防団は現代社会のカースト制度そのものじゃ!

おじさん、どうしたの??なんか嫌なことあったの?

元気出して!!

消防団の退団方法 ≪報酬・活動手当の過少支給を訴える≫

市町村に消防団の報酬・活動手当の取扱いを訴え、退団に繋げましょう。『消防団員の報酬』『消防団員の活動手当』においても、市町村の条例等で定めてあり、基本的には消防団員個人へ支給する必要があります。しかし、消防団入団時に、『委任状』を書いているため、市町村は消防団長へ全団員の報酬・活動手当を支給します。消防団長より各支団・各分団へ報酬・活動手当が振り込まれ、分団の運営費・活動費(宴会費用等)に使用されています。団員自身に報酬・活動手当が全く配分されない分団もあります。

報酬や活動手当は個人に振り込むべきだわ!勝手に宴会費用などに使われるなんて、納得いかないわ。

そうなのじゃ。納得いかない消防団員も多いみたいじゃの。由々しき問題じゃ!

市町村の担当者に『委任状』の取り下げを申し出てください。委任行為は本人が望んでいないことに対して成立しません。『活動手当・報酬の受領を消防団長に委任することをやめたい。』と市町村の担当者に申し出ると、何も答えられないはずです。市町村の担当者は『分団長に相談して。』等と言ってくるはずですが、『活動手当・報酬の支給は、市町村の仕事ですよね?』と伝えてください。

市町村より分団長に連絡がいきますが、消防団を退団するきっかけにはなりますし、問題が表面化する前に退団を認めてもらえる可能性が高くなります。『めんどくさい消防団員』になることも、退団する手段としては効果的ですね。

まとめ

今回は消防団を退団する方法を記事にしました。消防団活動のすべてを否定する訳ではありませんが、消防団活動がストレスの原因になっている方は自身の生活を第一に考え、速やかに退団することを考えてください。この記事が、退団を考えている方の参考になれば幸いです。

コメント

  1. […] […]

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